ミレニアル世代とZ世代の不倫及び慰謝料に対する態度

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不倫や慰謝料に対する考え方が、以前とはどこか違ってきていると感じたことはありませんか。価値観や人間関係、SNSとの距離感が変わる中で、ミレニアル世代とZ世代では、浮気や責任の受け止め方にも独自の傾向が見られます。もちろん、すべての人が同じ考えを持つわけではありませんが、実際のトラブル事例を見ると、世代ごとの違いが結果に影響しているケースも少なくありません。この記事では、両世代の不倫観や慰謝料に対する姿勢に目を向け、その背景にある価値観の変化について考えていきます。

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不倫や慰謝料に対する考え方は、世代によって大きく異なります。

現在、日本の結婚適齢期を迎えている世代は、主にミレニアル世代(1981年〜1996年生まれ、現在28歳〜43歳)とZ世代(1997年以降生まれ、現在27歳以下)です。この二つの世代は、育った環境も価値観も大きく異なり、不倫や慰謝料請求に対する態度にも顕著な差が見られます。

この記事では、両世代の違いを様々な角度から分析し、その背景にある社会的要因を探っていきます。

具体的な法的評価や手続の選択、今後の見通しについては、必ず弁護士にご相談ください。

なお、不倫の有無を確認するための調査や証拠収集については、探偵などの調査機関が担う役割であり、両者は扱う分野が異なります。

育った環境の違いが生む価値観

ミレニアル世代とZ世代では、成長期に触れたメディアや社会環境が大きく異なります。

ミレニアル世代:テレビドラマの影響

ミレニアル世代が思春期を過ごした1990年代後半から2000年代は、トレンディドラマや昼ドラで不倫が頻繁に描かれていた時代です。「誰にも言えない」「冬のソナタ」「昼顔」など、不倫を題材にしたドラマは高視聴率を記録しました。

これらのドラマでは、不倫が必ずしも悪として描かれるだけでなく、複雑な人間関係や愛の形として描かれることも多かったのです。そのため、ミレニアル世代の中には、不倫を「絶対的な悪」とは捉えず、「状況によっては理解できる部分もある」という比較的柔軟な見方をする人が一定数存在します。

Z世代:SNS時代の透明性

一方、Z世代が思春期を過ごしたのは、SNSが完全に生活に浸透した時代です。Instagram、X、TikTokなど、あらゆる情報がリアルタイムで共有される環境で育ちました。この世代は、芸能人や著名人の不倫がSNSで瞬時に拡散され、厳しく批判される様子を目の当たりにしてきました。

芸能界で報じられた著名人の不倫スキャンダルが、SNS上で激しい批判を受ける様子を見て育った世代でもあります。その影響もあり、Z世代には不倫に対して非常に厳しい価値観を持つ人が多い傾向があると考えられます。「バレないと思っていること自体がおかしい」「SNS時代に不倫をする感覚が理解できない」といった声が聞かれることも少なくありません。

 

恋愛観と結婚観の違い

両世代の不倫に対する態度の違いは、恋愛観や結婚観の違いにも表れています。

ミレニアル世代:結婚後も個人を大切に

ミレニアル世代は、結婚しても個人としての自由や自己実現を重視する傾向があると言われています。

「結婚したからといって、すべてを相手に捧げる必要はない」という考え方です。

この考え方は良い面もありますが、場合によっては「結婚していても、他の人と深い友情や感情的な繋がりを持つことは自然だ」という方向に傾くこともあるようです。実際、ミレニアル世代の中には「肉体関係がなければ問題ない」「感情的な浮気は浮気ではない」と考える人も少なくありません。

Z世代:明確な境界線を求める

Z世代は、関係性に明確な境界線を求める傾向が強いようです。「付き合っている」「結婚している」という状態には、それに伴う責任と制約があるべきだと考える人が多いようです。

そのため、「グレーゾーン」的な関係を嫌い、白黒はっきりさせたがる傾向があります。

マッチングアプリで出会った相手に対しても、「付き合う前に関係性を明確にする」「曖昧な関係は嫌」という声が多く聞かれます。この明確さを求める態度は、不倫に対する厳しさにも繋がっています。

Z世代にとって、不倫は明確な「ルール違反」であり、情状酌量の余地は少ないと感じる人が多いようです。

慰謝料請求に対する態度(世代による傾向)

不倫が発覚した際に、慰謝料請求をどう考えるかについては、世代ごとに一定の傾向が見られることがあります。以下は、あくまで相談事例や一般的な印象をもとにした整理であり、すべての人に当てはまるものではありません。

ミレニアル世代:慎重で現実的な判断を重視する傾向

ミレニアル世代では、慰謝料請求に対して比較的慎重な姿勢を取る人が多いといわれています。「裁判になると時間や費用がかかる」「職場や周囲に知られたくない」「子どもへの影響を最小限にしたい」といった現実的な理由から、訴訟ではなく話し合いによる解決(示談)を選択するケースも少なくありません。

また、「相手にも事情があったのかもしれない」「自分側にも至らない点があったのではないか」と、一定程度相手の立場を考慮しようとする姿勢が見られることもあります。経済面についても、「高額な慰謝料を請求しても、相手に支払能力がなければ実効性がない」と冷静に判断する傾向があるようです。

Z世代:原則や責任を重視する傾向

これに対し、Z世代では慰謝料請求に対して、より原則を重んじた毅然とした対応を志向する人が多いと感じられる場面があります。「不貞行為は違法行為であり、責任を明確にすべき」「泣き寝入りはしたくない」といった考え方が背景にあるようです。

SNSやインターネットでの情報収集に慣れているZ世代は、慰謝料の相場や弁護士費用、手続きの流れなどを自ら調べたうえで、戦略的に行動しようとする傾向も見られます。また、「同じ被害者を増やさないため」「社会的に問題提起をしたい」といった意識から、一定の社会的意味を見出そうとするケースもあります。

一方で、法的手続きとは別に、SNS上で不倫相手を非難・公開するといった行動に及ぶ例も見受けられますが、これには法的リスクが伴う点には注意が必要です。

SNSとの向き合い方の違い(世代別の傾向)

不倫問題が起きた際のSNSの使い方についても、世代ごとに考え方の違いが見られることがあります。

ミレニアル世代:プライバシーを重視する傾向

ミレニアル世代はSNSを利用していても、不倫や夫婦問題といったプライベートな事情を公に発信することには慎重な人が多いようです。「周囲に知られたくない」「心配をかけたくない」といった理由から、相談は信頼できる友人や家族に限り、不特定多数への発信は控える傾向があります。

また、相手を特定できる形で情報を公開することが、名誉毀損やプライバシー侵害につながる可能性がある点を理解している人も少なくありません。

Z世代:共感やつながりを求める発信

Z世代は、自身の経験をSNSで共有することへの心理的ハードルが比較的低いといわれています。「同じ経験をした人とつながりたい」「自分の体験が誰かの助けになるかもしれない」といった動機から、匿名で体験談を発信するケースも増えています。実際、X(旧Twitter)やInstagramでは、「#サレ妻」「#サレ夫」「#不倫被害者」といったハッシュタグを通じた情報交換が行われています。

もっとも、たとえ事実であっても、相手の実名や写真、特定につながる情報を公開した場合、名誉毀損やプライバシー侵害と評価される可能性があります。また、匿名アカウントであっても、投稿内容から個人が特定できる場合には、法的責任を問われることがあります。

どのような情報が名誉毀損やプライバシー侵害に該当するかといった法的評価については、弁護士に相談した上で判断することが望ましいといえるでしょう。

経済的自立度と慰謝料請求に対する考え方(一般的な傾向)

世代ごとの経済状況の違いは、慰謝料請求に対する考え方にも一定の影響を与えていると考えられます。もっとも、以下に述べる内容は、相談事例などから見られる一般的な傾向を整理したものであり、個々のケースにそのまま当てはまるものではありません。

ミレニアル世代:比較的安定した経済基盤を前提とした判断

ミレニアル世代の中には、すでに一定のキャリアを築き、経済的に比較的安定している人も多いといわれています。そのため、「慰謝料がなくても生活は成り立つ」「お金よりも早期解決を優先したい」と考えるケースも見受けられます。

また、共働き世帯が多いことから、離婚後の生活設計についても複数の選択肢を想定しやすく、慰謝料請求そのものよりも、離婚条件全体のバランスを重視する判断につながることもあるようです。

Z世代:経済的不安と権利意識の高さ

一方で、Z世代は、雇用の不安定さや将来への経済的不安を抱える人も多い世代とされています。そのため、「正当に認められるものは確保したい」と考える傾向が見られる場面もあります。

もっとも、「慰謝料請求は法律上の権利である」という認識があっても、実際に請求できるかどうかや金額の範囲は、不貞行為の有無、夫婦関係の状況、婚姻期間など、個別事情によって大きく異なります。権利の存在を一般論として理解することと、実際に行使できるかどうかは別問題である点には注意が必要です。

離婚に対する考え方の違い(あくまで傾向として)

不倫発覚後に離婚を選択するかどうかについても、世代ごとに一定の傾向が見られることがあります。

ミレニアル世代:関係修復の可能性を残す判断

ミレニアル世代では、不倫が発覚したからといって直ちに離婚を選択するのではなく、「修復の余地があるか」を検討する人も比較的多いといわれています。子どもの存在や経済的事情に加え、「一度築いた婚姻関係を簡単に終わらせたくない」という価値観が影響している場合もあります。

夫婦カウンセリングの利用や一定期間の別居など、段階的に判断しようとする姿勢が見られるのも、この世代の特徴の一つといえるでしょう。

Z世代:早期に結論を出すことを重視する傾向

これに対し、Z世代では、不倫によって信頼関係が損なわれた場合、比較的早い段階で離婚を選択する判断がなされることもあるようです。「信頼が前提であり、それが崩れた関係を続ける意味がない」と考える人もいます。

また、「離婚しても人生を立て直せる」「一つの選択に縛られない」という価値観や、SNSで目にする離婚後の生活像が判断に影響を与えている可能性も考えられます。

法的知識の得方と情報収集の違い(一般論)

慰謝料請求や離婚手続きに関する情報の集め方にも、世代による違いが見られます。

ミレニアル世代:専門家への相談を重視

ミレニアル世代は、法的問題に直面した際、弁護士などの専門家に相談することを重視する傾向があるといわれています。インターネットで情報を調べることはあっても、それはあくまで予備的な理解にとどめ、最終的な判断は専門家の意見を踏まえて行う姿勢が見られます。

Z世代:まずネット・SNSで情報収集

Z世代では、まずSNSや動画、体験談などから情報を集め、その後に専門家へ相談するという流れが一般的になりつつあります。無料で得られる情報を活用したいという意識や、オンライン相談への抵抗感の少なさが背景にあると考えられます。

ただし、SNS上の情報は必ずしも正確とは限らず、個別事情を無視した内容も少なくありません。ネット上の情報だけを根拠に行動してしまうと、後に不利益を被る可能性があります。

特に、慰謝料請求や離婚手続きの可否・方法といった法的判断については、弁護士の助言を前提に行動することが重要です。なお、証拠の有無や収集方法については、探偵などの調査機関が担う分野であり、役割を混同しないことが求められます。

まとめ:世代を超えた理解が必要

ミレニアル世代とZ世代では、不倫や慰謝料に対する態度に明確な違いが見られます。

ミレニアル世代は、比較的柔軟で現実的なアプローチを取る傾向があり、Z世代は原則を重視し、SNSを活用した毅然とした対応をする傾向があるようです。

ただし、これはあくまで傾向であり、個人差も大きいことを忘れてはいけません。世代によって一概に決めつけることは危険です。

重要なのは、お互いの価値観の違いを理解し、尊重することです。特に夫婦の間で世代が異なる場合、不倫や慰謝料に対する考え方の違いが、さらなる誤解や対立を生む可能性があります。何が正しくて何が間違っているのかを断じるのではなく、「なぜそう考えるのか」を理解しようとする姿勢が、問題解決への第一歩になるのではないでしょうか。

不倫問題は、法律的な側面だけでなく、感情や価値観が複雑に絡み合う問題です。世代による違いを理解することで、より適切な対応ができる可能性があります。

この記事が、世代間の違いを理解し、より良い解決策を見つけるための参考になれば幸いです。

 

弁護士 黒田充宏
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